マネージャー戦記 柳ケ浦バスケットボール部 負けず嫌い軍団をサポート

バスケットボール男子で快進撃を続ける柳ケ浦高校。バスケットボール部を支えるのが、2人の女子マネージャー榎田真央(2年)と小串日葵(同)だ。昨年はコロナ禍で参加人数が制限された全国高校総体(インターハイ)に、今年は同行する。初めての全国舞台を前に興奮と緊張が高まる。

Q:バスケットボール部のマネージャーになったきっかけは?

榎田「中学のときに3年間バスケをしていました。入学したとき、監督からマネージャーをしてみないかと誘われて、サポートしてみたいと思いました」

小串「サッカー部のマネージャーをしようかと思っていたのですが、この人(榎田)に誘われたのがきっかけです。兄がバスケをしていて、何度も応援に行ったこともあり、バスケには興味がありました」

Q:ここ数年、バスケ部は女子マネージャーがいなかったので大変だったのでは?

榎田「全てが初めてで、最初は何をしていいか分からなかった。選手のみんなに聞きながら、手探りでした。ただ、選手が優しかったので助かりました。今は、選手が練習に集中できるようにサポートできていると思います」

小串「大変だったけど、選手の方が大変なので弱音は言えません。練習環境を素早く準備して、有効に時間を活用できるように心掛けています」

Q:今年のチームの特徴は?

榎田「負けず嫌いで個性が強い選手が多いです。1年生が19人も入ったことで、2年生は焦っている。俺らもやらなければ、という感じはあります。3年生はこのチームの全て。リーダーシップがあり、下級生を引っ張ってくれています」

Q:柳ケ浦高校でのバスケ部の立ち位置は?

小串「運動部は県内で上位に行くチームが多いですが、その中でもバスケ部と柔道部はトップレベルです。バスケ部のマネージャーをしていることを誇らしく思えます」

Q:マネージャーをしてよかったことは?

榎田「みんながありがとうと言ってくれる」

小串「同じです。ありがとうと言ってくれると、もっとサポートできることをしようと思います」

Q:では、つらかったことは?

小串「あるけど、みんな頑張っているので、つらいなんて言えません」

榎田「試合に負けたときやスランプのときに、どう接して、どんな言葉を掛ければいいのか分かりません。話し掛けられたくないこともあるだろうし、バスケをしていたからこそ余計に悩みます」

Q:全国高校総体に向けて期待することは?

榎田「3月の大会(県高校新人大会)で負けてから、チームの雰囲気がいい意味で変わりました。やる気というか、負けたくない気持ちが強くなったと思います。練習からいい雰囲気が作れているので、インターハイは期待しかないです」

小串「九州大会で3位になり、チームの状態はいい。優勝を狙ってほしいです!」

Q:マネージャーとしてチームに貢献したいことは?

榎田「会話して、心のケアをしたい。話を聞いて、思っていることを客観的に伝えたいです。ネガティブな言葉ではなく、『大丈夫だ、できる!』と言い続けたいです」

小串「今は2年なので、上と下の学年に挟まれる難しい立場。部員の数も多いし、一人一人の個性があるので、その性格に合わせて対応できればと思います。少しでもチームの支えになることをしたいです」

(柚野真也)

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