冷凍カツオ窃盗事件 新たな抜き取りルート浮上し、静岡県警が焼津漁協を家宅捜索【記者解説】

<瀬崎一耀キャスター>

カツオ窃盗被害をめぐってはこれまでにも多くの逮捕者が出ていますよね。

<伊豆川洋輔記者>

はい、ここにまとめました。一つ目の水産加工会社などを中心としたこちらのグループ、そして鹿児島ルートと呼ばれ、盗んだカツオを県外に運び出す2つ目のグループ。そして今回の第3のグループは、これらとは関係がなく、焼津漁港の関係者の間で抜き取りが横行していた可能性があります。ひとつの共通点としてあげられるのが、一つ目も二つ目のグループも焼津漁協の職員が関与したとみられ、逮捕・起訴、または書類送検されています。そして今回も漁協に「捜査のメス」が入っていて、抜き取りには「漁協側の関与」が否定できません。そこが一つ捜査のポイントになっています。

被害届を出した船会社の代理人は「本来監督するはずの立場の漁協が機能しておらず次々に事件が明らかになってきている」と漁協の義務が果たせていないと強く指摘しています。事件の全容解明が求めれています。

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