やまゆり園事件6年 追悼式で共生社会実現誓う

命日に初めて開催された追悼式=相模原市緑区の津久井やまゆり園

 相模原市緑区の県立知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら45人が殺傷された事件から6年がたった26日、犠牲となった19人の追悼式が同園で開かれた。参列者は黙とうして冥福を祈り、共生社会の実現を誓った。

 黒岩祐治知事は「犯人の独善的な考え方がいかに間違ったものかを証明するためにも、誰もがその人らしく暮らせる地域社会を実現しなければならない」と強調。当事者目線の障害福祉の実現に向けて全力を尽くす考えを示した。

 指定管理者として同園を運営する社会福祉法人「かながわ共同会」の山下康理事長は「みなさまをお守りできなかったことを深い後悔と自責の念を持って、今なお振り返る」、同園の永井清光園長は「自分の夢に向かって一生懸命生きていた19人のことを、これからも決して忘れることはない」と述べた。

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