「被爆者と同等の援護を」被爆2世が国に求め訴えた裁判が結審

被爆2世に対し、被爆者と同等の援護を国に求めて訴えた裁判が、広島地裁で結審しました。

この裁判は2017年、広島で親が被爆した22人が、国に対し1人あたり10万円の慰謝料を求めて提訴したもので、放射線による遺伝的影響が否定できないにも関わらず、被爆2世を援護の対象外とするのは憲法違反だと訴えています。

最終弁論で意見陳述した原告・寺中正樹さん

「孤立していて援護が届いていない2世の声をどう反映させていき、すべての被爆2世の援護につながるような道を開きたい。」

一方国側は、放射線による遺伝的影響は科学的根拠が認められず、国に不作為はないと主張しています。

判決は来年2月に出される予定です。

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