E-1選手権を戦い終えた日本代表。
今大会のメンバーはJリーグ組となったが、9月に行われる代表戦にも招集するべき選手たちを選んでみた。
相馬 勇紀(名古屋グランパス)
大会MVPに輝いた相馬が最も活躍した選手であることに疑いの余地はない。
香港戦の開始2分に先制となるフリーキックを決め口火を切ると、中国戦では停滞した後半途中に投入され流れを変えた。そして韓国戦では1ゴール1アシストと快勝の主役となった。
彼の武器は鋭いドリブルだが、チームに必要なものを見極める判断力、そして見た目からは想像もできないほどの逞しいメンタルも備える。東京五輪でコンディション不良の三笘に代わってレギュラーを務めたように大舞台にも強い。
「(彼らより)自分のほうができないとは思わない」——それを証明するチャンスが9月に訪れるはずだ。
藤田 譲瑠チマ(横浜F・マリノス)
パリ五輪世代の主将は、初めてのA代表でも貫禄を示した。
マリノス仕込みの攻撃的なスタイルで、ゴールに直結するダイレクトプレーと大胆な縦パスが魅力。彼の選択は攻撃の“起動”の合図を予感させた。
今回の代表にはマリノスの選手が多く招集されており、恵まれた面もある。韓国戦後、森保監督からは「ボールを奪いきるところ、パス回しを磨いてほしい」と注文もついた。
ただこれも期待の表れだろう。盤石と思われた遠藤航、守田英正、田中碧の3人に刺激を与える存在になりそうだ。
町野修斗(湘南ベルマーレ)
22歳のストライカーは、大会前に掲げた3ゴールという公約をきっちり果たした。
デビューとなった香港戦で2ゴールを記録すると、中国戦こそ途中出場から結果を残せなかったが、韓国戦ではマリノス勢の素晴らしい連携からのお膳立てを最後に押し込んだ。
185cmと大柄ながら軽快に動け、足元、裏への抜け出し、空中戦とどんなパターンにも対応できるところが売り。プレースタイル的にいえば大迫勇也の代役を計算できる。
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物足りない部分も大いにある。まだまだ全ての部分を高める必要があるが、ポジションの特性上、9月の代表入りも十分チャンスはあるだろう。
日本代表は9月23日にアメリカ、28日にエクアドルと対戦する。