「裏見の滝」ひとときの涼 鏡野、荘厳な眺めと水の音満喫

岩井滝の裏側に回って眺めを楽しむ観光客ら=28日

 流れ落ちる水を裏側から間近に眺められる「裏見の滝」として知られる岡山県鏡野町上斎原の岩井滝で、観光客が荘厳な眺めとひとときの涼を満喫している。

 滝は鳥取県境の標高約850メートルの山中にあり、落差約10メートル、幅約8メートル。せり出した岩から水が“カーテン”のように流れ落ち、ほとばしる水しぶきとひんやりとした空気が猛暑と無縁の別天地をつくりだしている。訪れた人たちは水に手を伸ばして触れたり、裏側から滝をバックに写真を撮ったりしていた。

 夫婦で訪れた男性(68)=岡山市北区=は「毎年夏が始まると涼みに来る。心地よい水の音で心も体も癒やされます」と話した。

 新型コロナウイルスの影響で、例年7月10日に開かれている滝まつりは3年連続で中止となった。

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