コロナ「BA・5」の症状、治まる日数を調査 「第7波」感染拡大で福井県、発熱が最多7割

BA.5陽性者の主な症状、症状が続く平均日数

 福井県内の7月28日の新型コロナウイルス新規感染者数は千人を超え、流行「第7波」が押し寄せている。従来より感染が広がりやすいとされるオミクロン株の派生型「BA・5」への置き換わりが県内でも進み、直近の分析では7割に達している。BA・5陽性者の症状をみると、発熱が7割超、喉の痛みとせきがそれぞれ5割。県によると「発熱は2日程度。突然上がって突然下がるイメージ」で、症状は5日以内に治まっているという。

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 7月18~24日に発表された新規の感染経路を県が調べた結果、70.9%で「BA・5」が確認された。

 6月27日以降のBA・5陽性者118人の症状を調査したところ、「37.5度以上の発熱」が74.6%と最多で、子どもは39度台になるケースが多い。「喉の痛み」51.7%、「せき」50.8%と続いた。これまでみられなかった症状として「吐き気・嘔吐(おうと)」が11.0%あった。特に幼い子どもに多いという。

 症状が続く期間が最も長かったのは「喉の痛み」で平均4.2日。県健康福祉部の宮下裕文副部長は「痛みが強いのは3日目くらいまでで、その後、いがいがした感じもなくなるケースが多かった」と説明。夜間の高熱などに備え、家庭で解熱剤や経口補水液を用意し、脱水を防ぐため水分をこまめに取るよう促した。

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