吉備の環PT見聞録 倉敷市玉島、水島、浅口市金光、鴨方地区(26~28日)

 「吉備の環(わ)プロジェクトチーム(PT)」は26~28日、倉敷市玉島、水島、浅口市金光、鴨方地区を訪ねました。現地から発信したツイッター投稿の一部を紹介します。

 PTは8月1~3日に美作市(勝田、作東地区)、同2~4日に高梁、新見市を巡ります。地域の魅力や課題に関する情報を電話(086―803―8091、平日)、メール(kibinowa@sanyonews.jp)でお寄せください。

おはぎ一個一個丁寧に

 倉敷市玉島中央町にある甘党の店「やまと」は、1971(昭和46)年創業のおはぎ専門店。お客さんが絶えず、1日に2000個以上売り上げるそう。2代目の廣谷正彦代表(65)が大切にしているのは「一個一個丁寧に作ること」。ほどよい粘り気とまろやかな甘みで、ずっと食べ続けたくなります。

長くて白い連島ごぼう

 倉敷市連島地区の特産品として知られるゴボウ。かつて川が流れていた名残で土壌は砂のようにサラサラ。そのおかげで長くて白く、甘みのある「連島ごぼう」が育ちます。作付面積は現在12.5ヘクタール。宅地化に伴って年々減少しています。

住民に“とんび効果”

 浅口市金光町大谷地区は映画「とんび」の舞台! 地元まちづくり協議会の西規雄会長(48)は「昔ながらの町並みの魅力に地元の方が気付いた」と“とんび効果”を語ります。地区では空き家の利活用を進めるほか、歴史的建造物などのスポットをスマホで音声案内するといった企画も考えているそう。

植木の魅力発信したい

 日本庭園を構える家が少なくなる中、植木の町・浅口市金光地区では、後継者確保も課題となっています。金光町植木協同組合の古城富士夫代表理事(61)は「カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)に目が向けられる今だからこそ、植木の魅力を発信する方法を模索している」と言います。

「天文のまち」シンボル

 「天文のまち」浅口市のシンボル・岡山天文博物館(鴨方町本庄)。プラネタリウムは4年前にリニューアルされ、リアルな“星空”が楽しめます。近くには京都大付属岡山天文台の東アジア最大級の望遠鏡「せいめい」もあり、「すごい場所だと知ってもらえるよう、体験型イベントに力を入れていきたい」と粟野諭美館長。

© 株式会社山陽新聞社