中学男子ソフトボールに実戦の場を 小田原で初の東日本研修大会

県外チームとしのぎを削る研修大会。神奈川オーシャンドッグスは2連勝を飾った=酒匂川スポーツ広場

 全国的に競技人口が少ない中学校の男子ソフトボールで、県外の有力チームとしのぎを削る貴重な実戦の場が生まれた。神奈川県内2チームをはじめ、福島、愛知など7都県の9チームが参加する「東日本研修大会」が28、29の両日、小田原市の酒匂川スポーツ広場で初めて開かれた。県ソフトボール協会が中心となった試みで、選手らは夏空の下、日頃の成果をぶつけあった。

 同協会によると、県内で活動している中学生年代の男子チームは、中体連登録の青山学院横浜英和中と、クラブチームの神奈川オーシャンドッグスのみ。他自治体では県内に1チームしかないといったケースもあり、公式戦はおろか練習試合の相手も限られているのが現状という。

 大会は愛知SBCが優勝。オーシャンドッグスは2位となったものの、初日にいずれもコールドで2連勝を飾るなど一定の収穫を得た。主将久保寺鮎仁は「こつこつと点を重ねられた。県外のチームとの絆が深まった」と笑みを浮かべた。

 同協会の鈴木利夫理事長は「まずは実施できて良かった。各チームにアンケートを取って次回以降につなげたい」と話した。

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