「エンゼルスは全選手へのオファーを聞いている」と米記者が伝える

「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者とジョエル・シャーマン記者によると、エンゼルスは大谷翔平を含む全選手へのトレードのオファーに耳を傾けているようだ。依然として大谷がトレードされる可能性は極めて低いとみられるが、エンゼルスが7月に5勝16敗と大きく負け越していることにより、大型トレードが実現する可能性が出てきたという。他球団の幹部は「エンゼルスは全選手へのオファーを聞いている」と話しており、条件次第では大谷の電撃トレードが実現する可能性もありそうだ。

大谷は日本時間7月29日のレンジャーズ戦に先発し、6回2失点で負け投手になったものの、11個の三振を奪って6試合連続2ケタ奪三振をマーク。1977年にノーラン・ライアンが樹立した球団記録まであと1試合に迫っている。試合後、大谷は「(エンゼルスに)残りたいかというより、やることをやるしかない。今までお世話になったところもあるし、もちろん(エンゼルスのことは)好きなので」とコメント。大谷自身の移籍の選択権はなく、トレードの有無はエンゼルスの決断次第となる。

大谷のトレードは依然として可能性が低いとみられているが、それとは対照的に、トレードで放出されることが確実視されているのがノア・シンダーガードだ。ヘイマン記者によると、ヤンキースは先発投手補強としてルイス・カスティーヨ(レッズ)を第1候補、フランキー・モンタス(アスレチックス)を第2候補と考えているが、両投手の獲得に失敗した場合、第3候補としてシンダーガードの獲得に動く可能性があるという。

シンダーガードは1年契約でエンゼルスに加入しているため、今季終了後に再びフリーエージェントとなる。ポストシーズン争いからすでに脱落したエンゼルスがシンダーガードをシーズン終了までキープしておく意味はないに等しく、ほぼ間違いなく日本時間8月3日のトレード・デッドラインまでに放出されることになるだろう。ただし、他球団のスカウトからはメッツ時代と比べて球威が落ちていることを懸念する声も上がっており、エンゼルスが望むような対価は得られないかもしれない。

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