マリナーズがレッズからカスティーヨ獲得 若手有望株4選手を放出

日本時間7月30日、マリナーズはレッズとのトレードで先発右腕ルイス・カスティーヨを獲得したことを発表した。交換要員となったのは、ノエルビ・マルテ、エドウィン・アローヨ、レビ・スタウト、アンドリュー・ムーアの4選手。「MLBパイプライン」が公開している球団別プロスペクト・ランキングでマルテは1位、アローヨは3位、スタウトは5位にランクインしていた。有望株トップ5のうち3選手を差し出したマリナーズがヤンキースなどとの争奪戦を制する形となった。

カスティーヨは今夏のトレード市場において「最高の先発投手の1人」と目されていた。今季はここまで14試合に先発して4勝4敗、防御率2.86をマーク。2019年以来3年ぶり2度目となるオールスター・ゲーム選出を果たした。フリーエージェントとなるのは2023年シーズン終了後であり、マリナーズはカスティーヨを少なくともあと1年半保有できる。手放した対価の大きさを考えると、今後は契約延長を目指すことになると思われる。

マリナーズはローガン・ギルバート、ジョージ・カービーといった若手投手にイニング制限が必要となる可能性が高いため、2001年以来21年ぶりとなるポストシーズン進出のために先発投手の補強を必要としていた。カスティーヨは前出の若手投手に加え、ロビー・レイ、マルコ・ゴンザレス、クリス・フレクセンらとともに先発ローテーションを形成することになる。若手有望株を大量に放出してカスティーヨを獲得したのは、ポストシーズン進出に向けた「本気度」の表れと言えるだろう。

マリナーズはカスティーヨを獲得するために、自軍のプロスペクト・ランキング・トップ5のうち3選手を手放すことになった。これが今夏のトレード・デッドラインにおける基準となり、ウィルソン・コントレラス(カブス)、フランキー・モンタス(アスレチックス)、フアン・ソト(ナショナルズ)、大谷翔平(エンゼルス)といった大物選手たちのトレード交渉にも影響を与えると思われる。デッドラインまで残り4日。次はどの選手が移籍することになるのだろうか。

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