【サル痘】ブラジルとスペインで死亡例 アフリカ以外で初

 WHO(世界保健機関)が先日「緊急事態」を宣言した感染症「サル痘」による死者が、ブラジルとスペインで報告された。1970年代にウイルスが確認されて以降、アフリカ以外で死者が報告されたのは初めてとみられる。

ブラジル、スペインで死者確認

 ブラジル保健省は29日、南東部ミナスジェライス州でサル痘に感染した41歳の男性が死亡したと発表た。男性はもともと血液のがんで免疫力が低下し治療を受けていた。またスペイン保険省も同日、国内で初の死亡例が確認されたと発表した。

 WHOによると、今年の流行については、アフリカでこれまで5人の死亡が確認されている。サル痘が確認されたのは1970年代だが、これまでの流行ではナイジェリアなど西アフリカでは死者が出ているものの、それ以外の地域では死者は出ていない。

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