選手の守備での貢献度を表す指標の一つ、タックル。得点などに比べればやや地味なスタッツかもしれない。
そこで今回は『Who Scored』のデータを元に、昨季多くのタックルを成功させた守備職人たちを見ていきたい。
タイリック・ミッチェル
クリスタル・パレス生え抜きの若手左サイドバック、ミッチェル。
かつてはブレントフォードのユースでもプレーしていた選手である。プロデビューから3シーズン目となった昨季はプレミアで36試合に出場、欠かせない戦力へと成長した。
とりわけ対人守備では強さを発揮し、104回という高いタックル成功数を記録している。
クラブでのパフォーマンスを受けて、3月にはイングランド代表にも招集されており、親善試合でデビューを飾っている。
バンジャマン・アンドレ
リールのMF、アンドレ。これまではアジャクシオやレンヌでプレーしてきた選手であり、2019年にリールへ加入した。
優れた中盤の潰し屋であり、2020-21シーズンは堅守を誇ったチームの軸としてリーグ優勝に大きく貢献している。
迎えた昨季はチームとしては奮わなかったものの、個人では変わらず守備力の高さを発揮しており、タックル成功数は驚異の123回をマーク。
リーグ・アンでトップとなるスタッツをマークし、求められる仕事を全うした。
ハビ・ガラン
昨季からセルタへ加入しているサイドバック、ハビ・ガラン。
現在はトップディビジョンで攻守にわたって優れたパフォーマンスを見せているが、若手時代は下部リーグでプレーし、ウエスカへ加入するまでは主に2部でプレーしていたという経歴を持つ選手である。
元々サイドアタッカーだったこともあってドリブルのスタッツが優秀であり、攻撃的なプレースタイルが魅力の選手である。
一方守備面での貢献度も高く、昨季はラ・リーガで108回と最も多くのタックルを成功させた。
ダニーロ・ソアレス
ソアレスはボーフムでプレーしているブラジル人サイドバックだ。
16歳でクルゼイロのトライアルに落ちた後は欧州でプロを目指し、最終的にオーストリアでデビューの機会を得た。
以降は主にドイツ2部でプレーを続けており、2度の2部優勝を経験している。昨季はボーフムを2部優勝、1部昇格に導いて迎えたシーズンとなった。
30試合に出場し、守備ではブンデストップとなるタックル成功数109回をマーク。昇格組であるチームの1部残留に大きく貢献している。
オタヴィオ
ポルトの主力MF、オタヴィオ。インテルナシオナウでデビューしたブラジル人だが、昨年からはポルトガル代表として活動している。
タイトル奪還を果たした昨季は、主に右サイドハーフでプレー、リーグ戦では11アシストをマークした。
また攻撃的な選手であるにも関わらず守備面でも活躍しており、タックル成功数は101回を記録した。
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これは他の守備的な選手たちを抑えてリーグトップの数字であり、チームの守備意識の高さを体現している選手と言えるだろう。