新作ボードゲーム上越発「雷轟―天鐘―」 一般流通へCF実施 レッドアイゲームズ 上越産チタン製 世界初の豪華版も 

 上越市を拠点に活動するボードゲーム製作サークル「レッドアイゲームズ」は8月20日まで、新作ボードゲーム「雷轟―天鐘―(らいごう・てんしょう)」のクラウドファンディングを行っている。

プロジェクトメンバーと、新たに生産する「雷轟―天鐘―」の内容物。支援コースによりゲーム体験をより豊かにするグッズを追加でき、中には上越産チタンを使用した札(右下)も

 「雷轟―天鐘―」は同サークルの代表作「雷轟」の新バージョン。プレーヤーは忍術使いとなり、駒を塔のように積み上げて役作りをし、点数を競う。上越の自然もモチーフとなっており、メーンのギミックである「雷を落とす」は上越の冬から着想を得ている他、桜や蓮(はす)、椿(つばき)などが役名に使われている。
 平成30年に初版となる「極」、令和2年に普及版の「山吹」を発表。合計450セットが完売し、ファン有志による大会イベントが全国各地で開かれるなど根強い人気を誇る。新版の「天鐘」は初の一般流通を目標としており、1000セットの生産を目指してクラウドファンディングを行っている。
 遊び方はそのままに、内容物のアートワークを一新。雷轟は初代から、人気ゲーム「逆転裁判」(カプコン)のキャラクターデザインで知られる岩元辰郎さんがキャラクターイラストを手掛けているが、今回は多数のキャラクターを新規に描き下ろした。
 クラウドファンディングは3回目となるが、今回は海外展開を見据え、世界規模のクラウドファンディングサービス「キックスターター」を利用。7月16日に開始し、設定した目標額をわずか15分で達成した。目標額を大きく超えた際に内容物が豪華になるストレッチゴールがあるため、現在は目標額1000%を目指して呼び掛けを行っている。
 もう一つの注目が、上越産チタンを使用した通称「チタン製雷轟」。クラウドファンディングで高額の支援コースを選んだ際のみ入手できる超豪華版で、新和メッキ工業(同市土橋)が製造する陽極酸化チタンを使用。100%チタンのボードゲームは世界初とみられる。
 サークル代表の降旗太地さん(35)は「上越発のボードゲームを、雷を轟(とどろ)かせるよう世界に広めたい。ぜひ遊んでほしい」と話している。
 「雷轟」の体験会が8月5日午後7時から、同市高土町3のカラバルで開かれる。ファン組織「雷轟高田支部」が主催。参加費1000円(ワンドリンク付き)。

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