奥日光の日光二荒山神社中宮祠で31日、「男体山登拝講社大祭」(登拝祭)の始まりを告げる神事が行われた。新型コロナウイルスの影響で、中心行事の夜間登山は3年連続で見送られた。
神事は午前8時半から、中宮祠拝殿で執り行われ、氏子会役員や地元代表者ら約20人が参列。中麿輝美(なかまろてるみ)宮司が祝詞を読み上げ、参列者が玉串をささげるなどした。その後、神職3人が男体山山頂の奥宮に神像を運ぶため、男体山へ通じる登拝門を出発した。
同神社の町井康祐(まちいこうすけ)中宮祠部長は「今年も通常通りに実施できず申し訳ない思いだが、登山者には息災や幸せを願いながら楽しく登ってほしい」と話した。
登拝祭は7日まで。例年はさまざまな関連行事が行われるが、今年も規模を縮小しての実施や中止となる。
夜間登山が中止となった代替措置として、1日のみ登拝門の開門時間を2時間早め、午前4時とする。日中の登山は通常通り受け付け、中宮祠の内陣参拝は6日まで行う。