綾瀬はるかが耳を傾けた戦争体験者の声――「想像を膨らませて学んでいきたい」

TBS系の報道番組「news23」(月~木曜午後11:00、金曜午後11:30)では、8月8日の放送で、綾瀬はるかが戦争体験者の話に耳を傾ける「特別企画 綾瀬はるか『戦争』を聞く」をおくる。

2010年から毎年、同番組の特別企画として戦争体験者と対話してきた綾瀬。今年は、6歳の時に広島で被爆し、ウクライナなど80カ国以上で自らの体験を語ってきた田中稔子さんに話を聞いた。「生き残ったことへの負い目」が被爆体験を語る動機になったと言う田中さんは、10年前にはウクライナを訪問、平和の尊さや核廃絶を訴えてきた。しかし今年、田中さんが落胆する出来事が起きた。ロシアがウクライナに侵攻したのだ。

綾瀬に対して、田中さんは「昔と同じ戦争が目の前で繰り広げられていて普通の人が亡くなっている。非常に悲しくて悔しい」と語る。今回、田中さんはウクライナで出会った1人の女性にビデオメッセージを送った。彼女は1986年、チョルノービリ原発事故で被ばく。事故後は首都・キーウに避難を余儀なくされていたが、今回の戦争でキーウが攻撃されたのだ。果たして、田中さんのビデオメッセージは女性に届くのか。田中さんが、綾瀬と一緒にパソコンを開いた時、そこで見たものとは? ウクライナでの戦争を目の当たりにした今年、世界唯一の被爆国として私たちは何ができるのか。綾瀬と共に考える。

綾瀬は「原爆を体験され、生き残ったものの使命との思いで、世界の各国で被爆体験を語ってこられた方がいます。被爆体験者の証言に耳を傾けてください。戦争とは、平和とは何か、被爆、戦争体験者のお話を聞いて、私も想像を膨らませて学んでいきたいと思います」とメッセージを寄せている。

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