プラBGA基板量産へ、新井工場、280億円の設備投資、新光電気工業

 半導体関連の新光電気工業(本社・長野市)は、新井工場(妙高市)に半導体メモリー向けプラスチックBGA基板の量産設備を設ける。2024年度に着工し、26年度の稼働を目指す。投資額は280億円。

プラBGA基板量産へ、新井工場、280億円の設備投資、新光電気工業

 プラスチックBGA基板は電気特性やコストパフォーマンスに優れ、スマートフォンや車載向け半導体メモリーに多く利用される。同社は19年度、スマホのハイエンド機種向けに薄型化、配線の微細化といった製品の高度化を目指し、新井工場に16億円を投資した。
 同社によると、今回の設備投資は量産が目的。スマホをはじめとするデータ通信量の増加、インフォテインメント(車内への情報・娯楽の提供)などによる自動車の電装化が一層進むとして、設備投資に踏み切る。
 設備投資により、新井工場内に鉄骨造3階建ての新棟を建設する。延べ床面積は1万4000平方メートル。生産能力を現在の2倍に引き上げる予定。雇用は「採用は行うが、規模は未定」(同社)。新棟の電力は再生可能エネルギーで賄うことにしている。

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