上越の海山楽しんで 福島の小学生 夏体験 キッズふくしまサマーキャンプ

 福島県内の子どもたちを受け入れる保養活動「キッズふくしまサマーキャンプインたかだ2022」(同実行委員会主催)が7月30日から5泊6日の日程で、上越、妙高両市を会場に行われている。コロナ禍で行事が危ぶまれたが、対策を徹底して実施。子どもたちは思い出をつくろうと、さまざまな遊びや体験を行った。

2日は午前中から海遊びを満喫。福島より暑いという天気の中、水の冷たさに歓声を上げた

 東日本大震災による福島第1原発事故のため、外遊びができなくなった子どもたちに思い切り遊んでもらおうと、真宗大谷派高田教区が実行委員会を立ち上げ、2011年から毎年、夏と冬の年2回開いている。今回はいわき市の小学生15人が参加。工作体験や水遊びの他、初めてシーサイドパーク名立や前島記念館を訪問した。
 2日は午前中から、なおえつ海水浴場へ。子どもたちは浮輪を手に泳ぎだし、思い思いに海の感触を楽しんでいた。友人に誘われて初めて参加した荒武瑠君(中央台東小6年)は「暑いけれど、やっぱり海は楽しい。アスレチックやボブスレーも楽しかった」と喜びをあらわにした。
 実行委員長の繁原立(たかし)さん(38)は「子どもたちに喜んでもらえて何より。コロナ禍が続いているが、これからも対策を取って実施していけたら」と話した。

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