2003年にマンチェスター・ユナイテッドへとやってきたクリスティアーノ・ロナウド。その圧倒的な活躍は世界を震撼させ、レアル・マドリーへと引き抜かれていった。
その後クラブは新しいウイングの補強を毎年のように行ってきたものの、まだ「ロナウドの再来」という存在は見つかっていない。
今回は『Planet Football』から「マンチェスター・ユナイテッドがロナウド退団後に獲得したウイング16名のランキング」から、最高の5名と最悪の5名をお送りする。
トップ5
5位:アシュリー・ヤング
後にサイドバックへと転向したものの、アストン・ヴィラからやってきたころのアシュリー・ヤングはまさにエキサイティングなウインガーであった。そして彼の力のピークにあったといえるだろう。
とくに加入最初のシーズン、アーセナルに8-2で勝利した試合でのヤングの素晴らしさは誰もが覚えているだろう。もしそのような輝きを保ったままでチームを去っていたら、もっと高く評価されていた選手であろう。
4位:アントニオ・バレンシア
そしてアシュリー・ヤングと同時期にプレーしていたエクアドル代表のアントニオ・バレンシアも、マンチェスター・ユナイテッドの歴史に残るウインガーであったし、そして後にサイドバックにもなった。
多くのリーダーシップと経験をチームに提供し、マンチェスター・ユナイテッドで10年間を過ごした。もちろん彼も流石に長くクラブにいすぎた感はあるが、レジェンドであることは誰もが認める事実だ。
3位:フアン・マタ
チェルシーでプレーしていたスペイン人アタッカー。真っ白なポケットチーフを身につけて、ヘリコプターでマンチェスター・ユナイテッドに降り立った。
すぐにチームに大きな貢献をし、巧みな技術とパスで何度もファンを魅了する活躍を見せていた。また、そのあまりにも優れた人格面でも評価され、クラブに関わる誰もに愛された。
2位:ナニ
クリスティアーノ・ロナウドの後継者としてスポルティング・リスボンから獲得されたナニ。もしその肩書がなければもっと高い評価を得られていたのではないか。
巧みなドリブルやアシストで何度も記憶に残るシーンを作り出し、長くチームに貢献。全盛期はまさに右サイドを支配するほどの存在感を見せていた。
1位:パク・チソン
アレックス・ファーガソン監督が務めた最後の数年間において、クリスティアーノ・ロナウドに次ぐ素晴らしさを持ったウインガー。貢献の形は全く違うものの、パク・チソンがクラブに与えた影響は強烈だった。
エキサイティングではなかったかもしれないが、彼ほど大事な選手もいなかった。攻守に渡る貢献、無私無欲のハードワーク、そして大事な試合で活躍できるメンタルがあった。
ワースト5名
5位:アレクシス・サンチェス
プラス面を考えれば、マンチェスター・ユナイテッドは移籍金を支払ってはいないということ。アーセナルにヘンリフ・ムヒタリャンを差し出すだけでよかった。
ただ、彼に支払った給与の額はあまりにも高額であった。そして、その投資は最後まで効果を表すことはなかった。
4位:アマド・ディアロ
ディアロはアタランタからやってきた若きウインガーだ。もちろんまだまだ実績を重ねるだけの時間は与えられていないが、これまで9試合にプレーしている。
とはいえ支払われた2000万ポンドの移籍金を正当化するためにはまだまだ長い道のりが待っている。
3位:ウィルフリード・ザハ
クリスタル・パレスで活躍を見せたドリブラー。マンチェスター・ユナイテッドでコミュニティ・シールドを含めて2つのタイトルを獲得したが、定着することができなかった。
1500万ポンドの移籍金が支払われていたがほとんどチャンスは得られず、後にクリスタル・パレスへと復帰。本人も「マンチェスター・ユナイテッドに行ったのは早かった」と認めていた。
2位:ゾラン・トシッチ
マンチェスター・ユナイテッドがトシッチを獲得したのは2009年。パルチザンでプレーしていた彼とアデム・リャイッチを同時に引き入れた。
ただリャイッチは結局労働許可証を取得できずに移籍は破談に。そしてトシッチはわずか2試合しかプレーしないままでケルンに貸し出され、そのまま退団した。
1位:ファクンド・ペリストリ
2020年にあのディエゴ・フォルランの推薦によってオレ・グンナー・スールシャール監督が獲得を決断したというウルグアイ人のウインガー。1000万ユーロが動いたと伝えられている。
ただ、それからアラベスへの2回のローン移籍では決して成功したとはいえず、まだマンチェスター・ユナイテッドでは全く貢献していない。今年は彼にとって勝負のシーズンだ。