コロナと似た症状 2歳までにかかるという「RSウイルス」が流行 小児科医に聞くと…

新型コロナの新規感染者も拡大が続いていますが、似たような症状の感染症も流行しています。小さな子どもは、肺炎などを引き起こす可能性がある「RSウイルス」です。

RSウイルスは、鼻水やせき、熱などの症状がでる感染症です。2歳までにはすべての人がかかるとされていますが、初めて感染した時には症状が重くなる可能性が高くなります。

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広島市によりますと、先週、報告された患者は前の週に続いて多い状況が続いています。

こちらの小児科でもRSウイルスの患者が増えてきたといいます。

もり小児科 森美喜夫院長
「先週・先々週ぐらいから患者さんが増えてきている。きょうは何例か陽性者はありました」

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症状は、気管支炎や肺炎になり、入院が必要になるケースもあるといいますが、ほとんどが症状は軽く、対症療法で自然に治るといいます。

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発熱があった場合は、睡眠や水分が十分とれているか、乳児であれば、ほ乳量が少なくなっていないかなどをみて、大きな変化があれば、医療機関を受診してほしいということです。

一方、新型コロナの感染拡大で、発熱を訴える患者が増え、医療のひっ迫を感じているといいます。

森院長
「検査がキットがなかなか入手できなくなっているし、熱を下げる解熱剤も入手しにくくなっているので、通常の医療がちょっと提供しにくくなっている状況です」

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ただ、新型コロナの症状について森院長は「ほとんどが軽症のため、子どもの場合は、必要以上に心配しなくてもいい」と話します。

森院長
「急ぎの病気ではないので、ゆっくり次の日でも一般の医療機関、かかりつけに受診されたらいいと思います」

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