「入金しないと告訴」詐欺と判断 倉敷署がコンビニ店に感謝状

中村署長(右)から感謝状を受け取る栗本店長

 特殊詐欺被害を防いだとして、倉敷署はセブン―イレブン倉敷中庄駅前店(倉敷市松島)に感謝状を贈った。

 同署などによると、7月20日午後2時ごろ、来店した70代女性=同市=が5千円分の電子マネーを買おうとした。レジで応対した栗本明美店長(32)が購入理由を尋ねると、「入金しないと告訴される」などと取り乱した様子で話したことから詐欺と判断、110番した。女性の携帯には「支払わなければ訴えられ、1億5千万円を受け取れない」とうたうメールが届いていたという。

 贈呈式が1日に同署であり、中村道範署長が栗本店長に感謝状を手渡した。栗本店長は「これからも怪しいと思ったら声を掛けるよう従業員に徹底し、被害を防いでいけたら」と話した。

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