5日、広島市の平和公園では、韓国人被爆者の慰霊祭が行われました。
ことしで53回目となる慰霊祭は、平和公園にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑で行われました。
遺族や在日韓国人の被爆者らおよそ100人が参列して、献花しました。
在日本大韓民国民団 広島県地方本部のキム・ギソン団長は、「核のない世界平和を願う」と追悼の言葉を述べました。
慰霊碑には被爆体験の証言を続け、先月30日に死去したイ・ジョングンさんなど、ことし、亡くなった16人を新たに加えた2802人の名簿が納められました。
イ・ジョングンさんの次女 宮崎千代さん
「父はいませんけど、たくさんの方に声をかけていただいて、これまでの労をねぎらっていただいて感謝しております。ありがとうございました」
宮崎さんは、イ・ジョングンさんの遺志を継いで、伝承活動をしていくということです。
原爆では当時、広島にいた多くの朝鮮半島出身者も犠牲になりました。