主将奮闘記 玖珠美山高校ホッケー部 宿利美咲(3年) 「インターハイの負けを無駄にしたくない」

ホッケー女子の九州高校総体で頂点に立ち、自信を持って臨んだ全国高校総体。玖珠美山は向陽(名古屋)に、サッカーのPK戦にあたる「シュートアウト戦」の末に敗れて、1回戦敗退となった。

キャプテンの宿利美咲は最終ラインを統率し、ボールを奪えば積極的に攻撃参加をして攻守で存在感を示した。試合後に悔し涙を流す仲間の肩を抱きしめ励まし、応援を続けた保護者に向かって「応援が力になったが、まだまだ自分たちの力が足りなかった。この敗戦を次に生かしたい」と言い訳することなく、力強く話した。次の大会・国体ブロック予選に目を向けている。

Q:残念な結果となりましたが、全国高校総体を振り返ってください。

「自分たちの目指すホッケーが思うようにできませんでした。もっとサイドに展開してコートを広く使いたかった。ゲームコントロールできなかったし、試合を通してコミュニケーションが取れなかったと思います。終盤に疲れから足が止まったのは反省点です」

Q:とはいえ後半は相手陣内でプレーする時間が増え、優勢に試合を進めたのでは?

「1点入ればガラリと流れは変わったと思いますが、その1点が遠かったです。全国大会の緊張があったのかもしれませんが、結果を出せなかったのはふがいない。自分たちの目標はベスト8以上だったので、満足できるものではなかったです」

Q:個人の評価はいかがですか。運動量と球際で圧倒していたように見えました。

「小学2年から中学3年までラグビーをしていたので、当たり負けすることはなかったです。運動量でも相手を上回れたと思います。ただチームが勝てなかったのは残念。全体のスイッチが入らなかったのは、私を含め3年生の責任だと思います」

攻守で存在感を示した宿利美咲

Q:今月末には国体ブロック予選が控えています。キャプテンとして、どのようにチームを引っ張っていきたいですか?

「インターハイ(全国高校総体)のような悔しい思いはしたくない。結果にこだわりたいです。ウチのチームのいいところは人数が少ないので学年隔てなく仲がいい。インターハイの負けを無駄にせず、言いたいことを言い合えるような雰囲気をつくりたい」

Q:どんなプレーをして勝利に貢献したいですか?

「私はDFなので、まずは無失点を心掛けたいです。そして、点につながるようなパスを出したい。国体で競技に一区切りつけるかもしれないので、後悔のないプレーをして完全燃焼したいです」

Q:勝つために必要なことは?

「全員で声を出し、劣勢な状況になっても励まし合うこと。国体の本戦に出場できるのは1枠だけ。厳しい状況ではありますが(6月の)九州大会で優勝できたので可能性はあります。メンタルの強さが必要だと思います」

高校最後の大会となる国体出場を目指す

(柚野真也)

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