【SNSで話題沸騰】絶対焦げ付かない『マルチグリドルパン』を徹底レビュー! 軽い・お手入れ簡単・焦げ付かない万能鉄板

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今、多くのキャンパーが「買ってよかった」と評価する『マルチグリドルパン』。ハピキャン読者のみなさんはご存知ですか?今回は、油がなくても焦げ付かず、軽くて取り扱いも簡単と話題の『マルチグリドルパン』を筆者が使ってみましたので、徹底レビューしていきます!

SNSで話題沸騰!『マルチグリドルパン』がキャンプで大活躍

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キャンプの楽しみといえば、キャンプ飯!

キャンプ飯を楽しむための調理器具といえば、メスティンやスキレット、極厚鉄板などがメジャーですよね。

その日のメニューに合わせて使用する調理器具を準備している方がほとんどだと思いますが、場合によっては調理器具だけで2~3種類用意しなければならないことも……。

いろんな調理器具をひとつにまとめたい!ということで、ここ最近「万能調理器具」とSNSで話題沸騰中の『マルチグリドルパン』を使ってみました!

『マルチグリドルパン』ってどんな調理器具? 韓国発祥の万能鉄板

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『マルチグリドルパン』は韓国で生まれた調理器具で、その名の通り「様々な調理ができる鉄板の鍋」です。

  • 焼く
  • 茹でる
  • 煮る
  • 揚げる

などなど、マルチグリドルパンひとつで様々な調理法ができるのが魅力なんです。

偽物が出回るほどの人気? 失敗しないために正規販売店で正規品を購入しよう

『マルチグリドルパン』はその人気さゆえに、Amazonなどで多くの類似商品が出回っているようです。

類似商品は安価で販売されていますが、中には良くないレビューのものもあります。

安心して使いたい方は、『JHQ』『FOUR SEASONS』のマルチグリドルパンを購入することをおすすめします。

『JHQ』の『鉄板マルチグリドル』は正規販売店であることを確認の上購入してください。正規取扱商品でない場合、メーカーサポートなどが受けられないようです。

『FOUR SEASONS』の『マルチグリドルパン』はIH対応とIH非対応のものがあります。

IH非対応のものは、その分価格がリーズナブル。ご家庭のコンロがガスであれば『FOUR SEASONS』の『マルチグリドルパン』がおすすめです。

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筆者宅はガスコンロなので、迷わず『FOUR SEASONS』のIH非対応のものを購入しました!

FOUR SEASONSの『マルチグリドルパン』をレビュー!「軽い・お手入れ簡単・焦げ付かない」の3拍子揃った鉄板

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ここからは、『FOUR SEASONS』のマルチグリドルパンを、使用しながらレビューしていきたいと思います。

まずはスペックをご紹介します。

【スペック】

  • 品名:フォーシーズンマルチグリドルパン
  • 大きさ:Sサイズ直径約25㎝
    Mサイズ直径約29cm(IH対応モデルあり)
    Lサイズ直径約33cm(IH対応モデルあり)
    LLサイズ直径約36cm(IH対応モデルあり)
    3Lサイズ直径約39cm
  • 材質:本体-アルミニウム
    コーティング‐フッ素樹脂コーティングイーティング
  • 重量:Sサイズ 約550g
    Mサイズ 約740g(IH対応モデル約860g)
    Lサイズ 約980g(IH対応モデル約1080g)
    LLサイズ 約1.1kg(IH対応モデル約1240g)
    3Lサイズ 約1.4kg
  • 製造国:KOREA

高純度アルミニウムでできているのでとても軽く、さらに熱伝統率も良い

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『マルチグリドルパン』は“鉄板”と書かれていますが、素材は鉄ではなく高純度アルミニウムです

ですので、鉄板やスキレットに比べて、とても軽いことが特徴

写真のマルチグリドルパンはLサイズで直径約33cmのものですが、このサイズで約980gと、1kg未満

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ご覧のとおり、指一本で持ててしまうほどの軽さです。

重さがあるだけでキャンプに持ち出すことを躊躇してしまう筆者ですが、この軽さなら持ち出すことは全く苦ではありません。

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そして、高純度アルミニウムは熱伝導に優れているため、中火・弱火でもまんべんなく加熱することができ、より手軽に調理ができます。

「イノーブルコーティング」が施されているのでシーズニングは不要!

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『マルチグリドルパン』には「イノーブルコーティング」という特殊な加工が施されています。

イノーブルとは、フライパンの食べ物に触れる部分に塗布されるPTFEコーティング剤で、ダイヤモンドコーティングとセラミックコーティングのデメリットを補ったコーティング技法です。

油がなくてもこびりつきにくく、こすれ、摩擦、腐食に強いコーティングで、100万回以上の摩擦テスト(日本基準)もクリアした耐久性を誇ります。

イノーブルコーティングは、面倒なシーズニング(錆び止めとして油膜を作ること)が不要。使用後はさっと拭き取るだけで汚れが取れるのも嬉しいポイントです。

これほど強力なコーティングだと人体に害がありそうな気もしますが、PFOA※は未使用で有害物質が全くない安全なコーティングなんです。

※PFOAとは、「ぺルフルオロオクタン酸」という、動物実験で発がん性が指摘されている有機フッ素化合物の一種で、現在では使用が規制されています。

イノーブルコーティングのおかげで油を使わなくても焦げ付かない!

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スキレットなどの鋳物や鉄板は油を敷いてしっかり熱してから使用しないと焦げ付いてしまいますが、マルチグリドルパンは油がなくても焦げつきません

本当にそうなのか、試しに目玉焼きを油なしで焼いてみたいと思います。

いかがですか?どうやら本当に油がなくてもくっつかないようです!

冷凍チャーハンも炒めてみました。

こちらも焦げ付くことなく炒めることができました。

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『マルチグリドルパン』で焼いた目玉焼きを乗せれば完璧です!

Lサイズで約1リットルの水を入れることができる! 揚げ物もお手の物

筆者撮影|写真は800mlの水が入っています。

緩やかなカーブによるくぼみのある形状で、Lサイズで約1リットルの水を入れることができます。写真は800mlの水が入っています。

食材を入れることを考えると、800mlくらいが限度なのでは……と思います。

とは言え、これだけの液体を入れられるので、揚げ物もお手の物です。

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揚げ焼きに近い感覚で、いつもの揚げ物より油の量は少なく済みました。

ただ、鍋のヘリがないので食材をひっくり返した時に油が波打ち、油がこぼれそうに

からあげはまだよかったのですが、とんかつなどの面積が広いものは波打たないように気を付けながらひっくり返さないといけないので、大変そうだなと感じました。

余分な脂が中央に集まるから、ヘルシーに調理できる!

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写真は焼き鳥、豚串を焼いているところですが、、、皆さん、お気づきでしょうか?

そう。『マルチグリドルパン』の中央に脂が溜まっていますね

焼き鳥や豚串の余分な脂が、くぼみのカーブに沿って落ちてくれるんです。

『マルチグリドルパン』は円形の鉄板なので、串も放射線状に配置でき、持ち手部分も鉄板から外すことができるので、串ものも調理しやすかったです。

見た目がカッコいいから「そのままお皿として食卓にドーン!」も可

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『マルチグリドルパン』は見た目がとてもカッコいいので、調理器具としてだけでなく、食卓を彩る食器としても使えます。

写真のペッパーランチ風ごはんも、このまま食卓に並べても見た目に映えますね。

『マルチグリドルパン』のちょっと残念なところ

焼く・煮る・揚げるなど、様々な調理ができる『マルチグリドルパン』。

キャンプのみならず家庭でも使うことができ、「買ってよかった!」と心から思えるキャンプギアですが、少し残念な点もありました

使用していると取っ手がすごく熱くなる

取っ手まで一体型の形状なので、当然使用していると取っ手がめちゃくちゃ熱くなります。

ミトンや皮手袋、取っ手カバーなどが必須です。

JHQの『鉄板マルチグリドル』はシリコン取っ手カバーがセットで付いているので問題ありませんが、FOUR SEASONSの『マルチグリドルパン』には取っ手カバーが付属されていません。

FOUR SEASONSのマルチグリドルパンをGETされる方は、取手カバーを別途購入する必要があります。

ウッド製だけでなくシリコン製の取っ手カバーも販売されているので、使いやすいものを準備しておきましょう。

ヘリがないので食材がこぼれやすい

揚げ物について解説したときにも話しましたが、マルチグリドルパンはフライパンと違ってヘリがありません

揚げ物中の油が波打つとこぼれてしまいますし、具材が返ってこないので、チャーハンを炒めるときもシリコンスプーンを2本使いました

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焚き火で調理するシーンでは多少具材がこぼれても気にならないかもしれないですが、コンロの上やテーブルの上での調理の際は、具材・油のこぼれは気になると思います。

使用コンロによってはゴトクと相性が良くない

『マルチグリドルパン』は、直火からガスコンロ、モデルによってはIHコンロまで使用できます。

キャンプの熱源は、焚き火、ツーバーナー、シングルバーナー、各カセットコンロと様々。

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「FOUR SEASONS」の『マルチグリドルパン』の裏面には、ご覧のとおりゴトクがはまりそうな溝がありません。

ゴトクの相性が悪いと、使用中に滑って動いてしまうことも。

筆者が使用しているカセットコンロは、イワタニ発『FORE WINDS』の『LUXE CAMP STOVE』。

セットアダプターを使用すればガタつきも滑りも軽減されますが、セットアダプターがないと不安定で使いづらかったです。

JHQの『鉄板マルチグリドル』の裏には溝が付いているようなので、相性のいいコンロの種類が多いかもしれないですね。

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ちなみに、LLサイズ以上は特に、カセットコンロで使用する場合、ガスボンベ部分に鉄板が被さらないように気を付けてください。

ガスボンベが鉄板からの輻射熱で熱せられると爆発の危険も出てきますので、特に注意してください。

筆者は写真のように取っ手部分をずらして使用しています。

「買ってよかった!」万能調理器具マルチグリドルパンでキャンプ飯の幅が広がる

筆者自身、スキレットも焼き上手さんαもキャンプ用のフライパンも所持しており、購入するかかなり迷ったアイテムですが、結果、話題通り「購入してよかった!」と強く感じたアイテムでした。

筆者は「焼く」をメインに使用していますが、ラーメンを作ったり煮込み料理を作ったり、アイデア次第では蒸し料理もできそうです。

4人家族でのバーベキューでも十分な大きさでした。

熱伝導がいいおかげか、『マルチグリドルパン』で揚げた唐揚げが、いつもよりおいしいと子供たちからも好評でした。

万能すぎる『マルチグリドルパン』。気になっている方はぜひGETしてみてくださいね♪

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