廃油使いせっけん作り 日南・東郷小中生が体験

廃油を活用した石けん作りに取り組んだ東郷小中の児童生徒

 日南市の東郷小中(吉永力校長、281人)で3日までの3日間、廃油を活用したせっけん作りがあった。小学5年~中学3年の延べ約50人が参加。自然環境に優しいせっけん作りを通し、ごみ減量やリサイクルについて理解を深めた。
 児童生徒会による持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みの一環として企画。廃油は同市の学校給食センターから譲り受けたものを使い、せっけんの型は給食で出たゼリーのカップや牛乳パックなどを集めて再利用した。
 児童生徒らは2人一組になり、ゴーグルと手袋を着けて作業。バケツに水とカセイソーダ、廃油を入れ、靴べらを使って1時間ほど混ぜ続けた後、型に流し込んだ。完成したせっけんは10月の「学習発表会」で保護者に販売し、収益は赤い羽根共同募金や日本赤十字に寄付する予定。
 参加した中学1年日高瑞耀(みずき)さん(13)は「廃油を入れた後は混ぜるのが大変だった。せっけんは手や靴を洗うのに使いたい」と話していた。

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