模擬の裁判員裁判を通して司法を身近に感じてもらおうと、岡山地裁は8日、「夏休みキッズ法廷」を開いた。岡山県内の小学5、6年生19人が裁判の仕組みや重要性を学んだ。
民家の扉に男が放火したとされる事件を審理。児童たちは裁判官、検察官、弁護人役に分かれて、冒頭陳述、証人尋問、被告人質問などの手続きを体験した。
その後、2班に分かれて裁判官を交えて判決を検討。男が現場から立ち去るのを目撃したという女性の証言が「犯行の瞬間を見ていないので、犯人と決めつけられない」、「(無実を主張する)被告の言動が不自然で信用できない」などと意見を出し合い、有罪か無罪かの結論を出した。
弁護人役を務めた岡山市立吉備小5年男児(10)は「被告や証人の細かい言動にうそや矛盾がないか考えるのが難しかった。裁判に関わる仕事に興味を持った」と話した。