木下サーカスは岡山が発祥。古里のファンの印象は。
岡山では4年ごとに公演しており、私は5回目くらいかな。とにかく木下サーカスを大切に思ってくれる人が多いとの印象が強い。団員分の野菜や果物を何度も持ってきてくれるなど差し入れが頻繁なことは「ここが地元なんだ」と感じられる一つの例だろう。
観客の拍手や声援は他地域より少ないように思うが、その分じっくりと演技を見てくれているのが分かる。団員としては少し緊張するが、岡山のファンが感情を出さずにはいられないような演技を見せられるよう練習に励んでいる。
新型コロナウイルス禍で公演の中止・中断が相次ぎ、大きく減った収入を補うため2020年に実施したクラウドファンディングでは、集まった資金の約3割が岡山県内からの支援だった。岡山公演ではこれまで以上に感謝の気持ちも伝えたい。
<高岡由侑さん(39)=空中ブランコショーなど担当>
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