心身障害者医療費軽減 判定に誤り 真庭市、5年で31人適用されず

真庭市役所

 真庭市は9日、医療費の自己負担を3割から1割に軽減する心身障害者医療費給付制度で、受給資格認定の判定方法に誤りがあり、少なくとも過去5年間で31人が適用されていなかったと発表した。

 市によると、受給資格には所得制限があり、本人を含む世帯全体の所得額から、社会保険料や医療費などの控除額を差し引いた額を基に判定するが、所得額のみを対象としていた。6月、受給資格が外れる通知を送った市民から指摘を受け、誤りが判明した。

 今後、医療費を算定し直し、超過支払い分を還付する。市に医療費の記録が残っていない2016年度以前については、対象者への聞き取りや医療機関への照会などを進める。

 05年の合併時から誤った内容が引き継がれてきたとみられ、市市民課は「大変迷惑をかけ申し訳ない。正確な事務処理を徹底したい」としている。

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