架空サイト利用料名目で20代男性が30万円被害 福井県警が特殊詐欺事件で捜査

 福井県警越前署は8月10日、同県越前市の20代男性が架空のサイト利用料金名目で、現金30万円をだまし取られたと発表した。同署は特殊詐欺事件として捜査している。

 同署によると6日、男性の携帯電話に携帯通信会社を名乗り「利用料金の件で話がある」とショートメールが届いた。記載されていた連絡先に電話すると、男から「サイトの未納料金がある。今回、補償の対象となり、支払額の95%は返金されるから30万円を振り込んでほしい」などと言われた。

 男性は「サイトに登録していない」と伝えたが、男から「ハッキングされているのかもしれない。いったん払う必要がある」と言われ、指定口座に30万円を振り込んだ。

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 8日にNPO法人を名乗る男から電話があり「他のサイトでも未納料金がある」とさらに10万円を要求され、指定口座に振り込もうとしたところ、指定口座が利用停止中となっていたため、不審に思った男性は同署に相談、詐欺と分かった。

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