伸び伸び「桃太郎」墨絵で表現 武藤さん講師に美咲でイベント

武藤さん(中央)の指導で墨絵に挑戦する参加者

 世界的に活躍する津山市在住の彫刻家・画家の武藤順九さんを講師に招いてオリジナルの墨絵作品を作るイベント「桃太郎の大冒険 墨絵巻に挑戦!」が11日、岡山県美咲町原田の町林業センターで開かれ、町民らが「桃太郎」のテーマで伸び伸びと筆を走らせた。

 全国の桃太郎伝説にまつわる地域や研究家らが交流する「桃太郎サミット」が今秋に町内で開かれるのに合わせ、町民有志でつくる実行委が企画。町内外の保育園児から50代までの男女計11人が参加した。

 「桃太郎」の言葉から思い浮かぶイメージを、長さ6メートル、幅28センチの長半紙に墨の濃淡を使い分けて自由に描いていく絵巻物作りに取り組んだ。武藤さんは参加者の個性を引き出そうと「好きな漫画を描くつもりで」「うまく描けなくてもいいから自由に元気良く」などとアドバイスした。

 初めて墨絵を体験した地元の柵原西小6年男子(12)は「落書きみたいで楽しかった。またやってみたい」と話した。

 出来上がった作品は10月29日、サミットのオープニング会場となる町中央総合体育館(同町原田)に展示される。

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