宇喜多秀家と秀吉の関係性紹介 岡山城再オープン機運醸成へ講座

宇喜多秀家をテーマに開かれた講座

 大規模改修中の岡山城(岡山市北区丸の内)の再オープン(11月3日)に向けた機運を高めようと、戦国大名で初代城主の宇喜多秀家(1572~1655年)をテーマにした講座が7日、同駅元町の岡山シティミュージアムで開かれた。

 元同市教委文化財課長の乗岡実さんが講師を務め、豊臣秀吉の養子となって重用され、豊臣政権を支える五大老に上り詰めた秀家の生涯を解説。岡山城跡の発掘調査で出土した自然石を組み合わせた「野面積み」の石垣や金箔(きんぱく)瓦の写真を紹介し「秀吉の大坂城と同じ技術が用いられている。秀家が秀吉と近い関係で、信頼が厚かったことの証しと言える」と話した。

 女性(72)=岡山市北区=は「秀家と秀吉の関係を分かりやすく解説してもらい、勉強になった」と話した。市民ら約60人が聞いた。

 10月2日まで開催中の企画展「岡山城歴史絵巻2」(同ミュージアム主催、同市、おかやま観光コンベンション協会、山陽新聞社でつくるおかやま城下町物語実行委員会共催)の一環。21日(満席)、9月10、17日にも講座を予定している。

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