広島県全体で5030人感染確認 “医療非常事態警報”発出 湯崎知事「行動制限を行わなくてすむよう協力を」

湯崎知事は先ほど会見で、新たな行動制限は可能な限り行わない方針を示しました。ただし、厳しい状況にあるとして「医療非常事態警報」を出し、県民一人ひとりに協力を求めました。

きょう(12日)は広島市で2524人など、県全体で合わせて5030人の感染確認が発表されました。また患者3人の死亡が発表されました。

県内の感染確認の発表は、きのう(11日)は過去最多の6284人となりました。

湯崎知事先ほどの会見をで、今後のシミュレーションを示しました。

新たなシミュレーションでは、ピークアウトの時期を「8月中旬」、「8月下旬」の2通りで想定しているということです。

RCC

ただし、病床については、最大確保数を運用することで乗り切れると見込んでいるということで、現段階では、国の方針も踏まえ、新たな行動制限は可能な限り行わない方針を示しました。

一方、病床使用率が高止まりしていることや、医療スタッフがコロナ陽性や濃厚接触者に該当するなどして出勤できないケースが増加するなど、医療機関が厳しい状況にあるとして湯崎知事は「医療非常事態警報」を出しました。

RCC

医療を守るため、そして行動制限を可能な限り避けるためにも基本的な感染対策の徹底や十分な換気、ワクチン接種の検討など、一人ひとりできることにしっかり取り組みましょうと呼びかけています。

では、きのう(11日)現在の医療の状況を確認します。

RCC

重症12人、中等症120人と、症状の重い方が少しずつ増えています。病床の使用率は65%を超えました。県内で自宅療養・自宅待機している人は4万3428人となり、初めて4万人を超えました。

© 株式会社中国放送