11日、世界遺産の島・宮島(広島・廿日市市)で日没後に行われたのは、「打ち上げ花火」です。
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宮島の老舗旅館「錦水館」が、創業120周年などを記念して企画したもので、密を避けるためにサプライズで打ち上げられました。
海の上からおよそ650発…。大輪の華が宮島の夜空を彩りました。
花火を見た人たち
「楽しかった!」
「最後のところの花火がきれいでした」
「3年ぶりくらいの旅行なので、本当にサプライズで、きれいで非常にいい思い出になりました」
宮島では毎年8月に「宮島水中花火大会」が、およそ50年に渡って開催されていましたが、去年とおととしは警備体制を確保できないことから中止に、ことし以降は「観客の安全確保の難しさ」などを理由に開催打ち切りが発表されています。
錦水館は、今回、居合わせた人がひとときでも楽しんでくれていたらうれしい」としたうえで…。
錦水館 武内恒則会長
「宮島に住んでいる人やお客さまに宮島を体感してもらうのは、やはり花火しかない、夏場は。来年はぜひ、『復活 宮島水中花火大会』をしていただきたい」
花火を企画した旅館・錦水館では、行動制限のないことしの夏でも宿泊客の数はコロナ禍前の7割から8割程度で、以前の水準には戻っていないということです。それでもコストを削るなどして、コロナ禍でも楽しんでもらえる工夫を続けているということです。