【DeNA】大貫、2年ぶり10勝に王手 安定感も「いつも助けられてばかり」

横浜DeNA・大貫(資料写真)

◆横浜DeNA4-3ヤクルト
 大崩れせず淡々と。先発の大貫はヤクルトの村上、オスナに一発を浴びたが、6回を4安打2失点。リーグ3位タイの9勝目に「制球良く投げられた。今後は失投でも最悪な結果にならないように技術を付けたい」と85球をかみしめた。 

 先頭に二塁打を許した2─1の四回。内角高めを攻め続けた末に村上を歩かせ1死一、三塁のピンチを背負うが、サンタナをカットボールで誘い出し併殺打に。4─2の六回も2死二塁から村上に四球を与えた後、サンタナへの初球は胸元をえぐる144キロの直球で一邪飛に詰まらせた。

 村上封じだけに躍起にならない。「後ろや前にも強力な打者が並んでいて警戒しないといけない。取れるアウトをしっかり取る」。中軸の塩見、サンタナを無安打と沈黙させたことこそ28歳の神髄だ。

 今季初登板の3月26日・広島戦以外は自責点2以下の安定感を誇り、2年ぶりの10勝にも王手をかけた。「いつも野手、救援に助けられてばかり。次回こそ長いイニングを投げられるよう頑張りたい」。背負う責任は理解している。

© 株式会社神奈川新聞社