【菅原常治さん(株式会社大滝工務店 代表取締役)】快適で安全・安心な家を届けたい

菅原常治さん(株式会社大滝工務店 代表取締役)

プロフィール
菅原 常治(すがわら じょうじ):村上市(旧山北町)出身。幼少期から「家づくりに携わりたい」と大工に憧れ、学校卒業後に新発田市内の工務店へ就職する。前職の工務店から分離独立すると同時に新潟市へ。前社長から大滝工務店を引き継ぎ現在に至る。


ガタチラスタッフ:『新潟人112人目は「株式会社大滝工務店」 代表取締役の菅原常治さん。新潟市で50年以上、新築注文住宅やリフォーム工事を中心に地域の家づくりに取り組まれています。大滝工務店のルーツや大切にしていることに迫ります!素敵な笑顔で取材に応じてくださり、ありがとうございました!』

信用を得ることの大切さ

──ご出身を教えてください。

菅原さん:今は合併して村上市になりましたが、旧岩船郡山北町です。「大滝工務店」が新発田市から新潟市に独立移転したのが18歳の時で、それ以来新潟市で過ごしています。もう50年くらいになりますね。

──昔から建築関係の仕事をしたいと思っていたのですか?

菅原さん:幼い頃から大工になりたいと思っていました。町で大工さんの仕事ぶりを見かけるたびに憧れの眼差しで見ていましたね。

──新発田から新潟に独立移転した理由は何だったのですか?

菅原さん:もともとは新発田にある工務店に勤務していたのですが、1976年に10人の大工を連れて独立しました。独立するにあたり、前の工務店は新発田を拠点にしていたので、私たちは「新潟市を拠点にしよう」と決めました。

── ゼロからのスタートはご苦労も多かったのではないでしょうか。

菅原さん:始めは余裕もなかったので、古い借家に大工たちと3年間共同生活をしていたんです。新潟市での仕事をある程度は確保して独立しましたが、周りの環境も違いますし、新規の仕事を獲得するのは大変でした。まずは、知人から請け負った仕事をし、そのお客様から別のお客様を紹介してもらうという形がほとんどだったので、一切手を抜くことはなく、毎日必死に仕事をしていました。何せ、「大滝工務店は良い仕事をする」というイメージを持ってもらわないと次の仕事がきませんからね。

──大切にしていることを教えてください。

菅原さん:お客様からの信頼を上げていくことです。信頼があるからこそ、お客様からご紹介いただけます。チラシもインターネットもなかった時代は口コミが中心でした。そのためにも、良い仕事をする職人を揃えなければなりません。当社の3人の大工は、皆、長年勤めてくれているベテラン揃いです。

モデルハウス「雨楽な家」

時代は変わっても変わらないこだわり

──最近はお客様のニーズも多様化していると感じます。

菅原さん:そうですね。最近は平屋を希望されるお客様が増えていると思います。子供が独立したり、高齢になって平屋建てに作り替える方もいますが、若い世代でも「最初から平屋がいい」という方も多いです。お客様一人ひとりの予算やご要望に応じた家づくりを実践しています。それが会社の信頼にも繋がりますからね。建物の種類が決まっている大手メーカーと違って小回りが利くので、様々なご要望にお応えすることを信条としています。その分、設計から施工まで時間はかかりますが…(笑)。

──それだけ、こだわりの家が作れるということですね。

菅原さん:その通りです。今は決まっているメニューから選ぶケースが多いですが、当社では一からお客様と相談しながら作るので全てがオリジナルです。世界で唯一無二の自分だけの家をつくることができます。

──大滝工務店のこだわりは何ですか?

菅原さん:「素材や性能、構造」です。素材は天然国産材や漆喰、和紙などの自然素材を使っています。また、新潟の気候に合わせて、「冬温かく、夏涼しい」快適な温度が保てる高気密・高断熱の家になっています。そして、全棟構造計算を実施して、耐震性能が高い“木造軸組工法”を採用しています。これは日本の伝統的工法なのです。建てたら終わりではなく、アフターフォローと保証もしっかり行い、いつまでも安心して住んでいただけるように心掛けています。住宅は一生ものですから、「安心と安全」健康的な住宅が一番大切ですね。

──アフターフォローをしっかりしているのは安心ですね。

菅原さん:家は建ててからが大切です。お客様とは長いお付き合いになるので、ちょっとした困り事や気になることも気兼ねなく相談していただきたいです。

モデルハウス「雨楽な家」

昔からのやり方も大切にしたい

──創業からここに至るまで、大変だったことは何ですか?

菅原さん:コロナ禍になり、イベントができなくなったことですね。イベントがきっかけで何度も足を運んでくださるお客様もいたので、その機会が失われたのは痛かったですね。当社の特長でもある、「お客様とのコミュニケーション」が取りづらくなっていましたが、ようやく落ち着いてきたのでイベントの開催を予定しています。きっかけ作りをして、お客様一人ひとりと向き合うやり方を取り戻したいと思います。

──休日の過ごし方や趣味を教えてください!

菅原さん:趣味はゴルフです。始めてからかれこれ40年になりますが、最近は打ちっぱなしへ行って練習もするようになりました。休みの日には毎週練習しています。ゴルフコンペに備えてというよりは、健康維持のためですね。毎日、早朝と夜にはウォーキングもしています。

──最後に、今後挑戦したいことを教えてください!

菅原さん:次の代へ会社を引き継ぐことと、若い人の考え(SNSなど)を取り入れながら、「大滝工務店」を新潟市内に広めていきたいです。とはいえ、当社を知っていただいたきっかけがチラシやイベントだという方も根強くいらっしゃるので、これまでのやり方を残しつつ新しさも取り入れながらやっていきたいと思います。そして、お客様一人ひとりと向き合うやり方は変わらず続けていきます。モデルハウスはいつでも見学可能ですので、いつでもお気軽にいらっしゃってください。

大滝工務店の外観

▽大滝工務店のモデルハウスにセツコが行ってみた!

大滝工務店
住所:新潟市東区寺山2丁目11番5号
電話:025-275-0265
営業時間:8:00~18:00
定休日:日曜日
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