山で海で満喫夏のレジャー 帰省客らでにぎわい 糸魚川市内の景勝地 

 お盆休みを迎え、糸魚川市内の山・海の景勝地、観光施設は、帰省客、行楽客らでにぎわいを見せている。
◇シーズン最盛期 温泉に花畑も 蓮華温泉ロッジ
 北アルプスへの新潟県側の玄関口、白馬岳蓮華温泉ロッジ(標高1475メートル)は、夏山シーズンの最盛期となり連日、多くの登山者らが往来している。
 蓮華温泉は糸魚川市街地から国道148号、林道などを経由し、車で約1時間40分。〝雲上の野天風呂〟と称される「仙気ノ湯」をはじめ、野趣あふれる温泉が点在する。

「仙気ノ湯」で疲れを癒やす首都圏からの登山者(9日、蓮華温泉)

 3年ぶりに新型コロナウイルスによる行動制限のない夏だったが、スタッフの感染が確認され、6日から10日まで屋内施設の営業を自粛した。野天風呂、キャンプ場などの野外施設は開放された。11日から営業再開している。
 7日に白馬入りし、白馬岳や雪倉岳を縦走、9日に蓮華温泉へ下山した千葉県の女性(62)と東京都の女性(52)の〝山友〟2人組は、「お花畑が素晴らしかった」「大雪渓も」などと笑顔。仙気ノ湯をしばし貸切にし「最高。生き返ります」と感動を話していた。
 糸魚川バスは16日まで毎日、糸魚川・平岩駅前―蓮華温泉間で路線バス「糸魚川白馬岳登山バス」を1日3往復運行中。20日から10月10日までの間は土日・祝日のみ、1日2往復の運行になる。
◇台風影響少なく家族連れら来訪 能生海水浴場
 能生海水浴場は13日、県外ナンバーの車両が多く来訪。コロナ禍前の6~7割の人出になった。駐車場入り口では、感染防止対策の検温を実施した。

海を存分に楽しむ長野県からの家族連れ(13日、能生海水浴場)

 一家6人、日帰りで訪れた長野県木祖村の女性(31)は「台風がどうかなと心配だったが、来て良かった。海なし県なので、海水浴は貴重な体験です」と笑顔。子どもたちは「海は楽しい」と元気いっぱいだった。
◇通行止めが解除 入山線・小滝川ヒスイ峡区間
 融雪災害で長く通行止めが続いていた林道入山線・小滝川ヒスイ峡区間は11日、通行止めが解除された。ヒスイ峡展望台、ヒスイ峡フィッシングパークまで迂回(うかい)せずに通行できる。ただし強風、大雨などで落石の危険がある場合は、一時的な通行規制が行われる。

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