今庄診療所支援へ医療チーム派遣 県医師会、被災者対応など業務逼迫で

JMATとして業務を開始した医師や看護師ら4人と池端会長(右)=14日、南越前町今庄の今庄診療所

 県医師会は14日、被災者対応などで業務が逼迫(ひっぱく)している南越前町の国民健康保険今庄診療所に医療チームを派遣した。医療、看護、介護、保健業務を17日まで支援する。

 今庄診療所は医師3人、看護師十数人を含めスタッフ約30人。同診療所の新野保路(やすみち)医師(32)によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響で人員が不足気味だった上、今回の大雨で被災したスタッフもいて、看護師は一時半数ほどに減ったという。大雨で薬が流された住民も少なくなく、その対応に加え、復旧作業による外傷や皮膚感染症、熱中症で受診者が増えている。

 13日までの1週間は、日赤県支部が医療救護班を派遣。14日からは県医師会のJMAT(医師会災害医療チーム)が支援を引き継いだ。

 医師や看護師ら4人でつくるJMATの一員、土山克樹医師(41)=伊部病院(越前町)=は、今庄診療所で行われた開始式で池端幸彦・県医師会会長から激励を受け「医療機関の垣根を越えて協力し、地域に役立てるよう頑張りたい」と述べた。(嶋本祥之)

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