第97回謙信公祭に向けたのろし台の設営作業が14日、上越市の春日山城跡で行われた。謙信公祭の開始を告げるのろしは20日午前9時に、春日山城跡天守台跡をはじめ、上越市と妙高市の14カ所で一斉に上げられる。
春日山城跡での設営作業は、のろし上げの実施主体となる狼煙上げ実行委員会(永見完治委員長)のメンバーに加え、春日中の生徒有志13人、関根学園高野球部37人が参加。総勢60人以上で材料を天守台跡へ運び上げた。
例年はスギとヨモギを主な材料としているが、今年はマツを多く使用。マツとヨモギが主体だった戦国時代に倣った。高さ1・2メートル、直径1・5メートルののろし台が完成し、祭の開始を待っている。
春日中の田原衣咲生徒会長(3年)は「全員で協力すると、祭に対する思いも強くなる。のろしが上がるのを見るのが楽しみ。地域全体で盛り上げて、伝統をつなぎたい」と話す。謙信公祭実行委員長の青栁伸一さん(66)は「実行委が高齢化している中、地元中高生の協力は非常に助かっており、感謝している」と語った。
◇
第97回謙信公祭は16日に祭典、19日に前夜祭が行われる他、20日は献納米合戦など各種イベントを実施。21日には3年ぶりとなる出陣行列と川中島合戦再現などが行われる。