レンジャーズがウッドワード監督の解任を発表 4年間で211勝287敗

日本時間8月16日、レンジャーズはクリス・ウッドワード監督の解任を発表した。昨年11月に2023年までの契約延長が発表され、その契約には2024年の球団オプションも付属していたが、ジョン・ダニエルズ編成本部長は「レンジャーズが勝利の文化を発展させ、毎年ポストシーズン争いをするために戦力を組み立てていくなかで、リーダーシップの交代が必要であると感じた」とウッドワードの解任を決断した。なお、今季の残り試合はトニー・ビーズリー三塁ベースコーチが暫定監督を務めることになっている。

レンジャーズは2018年シーズンが残り10試合となった時点でジェフ・バニスター監督を解任。残り10試合はドン・ワカマツが暫定監督を務め、シーズン終了後の11月にウッドワードが監督に就任した。1年目の2019年こそ78勝84敗(勝率.481)と健闘したが、その後は2年連続で勝率3割台に低迷。今季は4月に7勝14敗とスタートダッシュに失敗したあと、5月に17勝10敗と勝ち越して勝率を5割に戻したが、6月は12勝14敗、7月は10勝17敗、8月はここまで5勝8敗と借金が増える一方だった。

ダニエルズはクリス・ヤングGMと話し合うなかで、ウッドワードの解任を決めたという。「レンジャーズの監督としての在任期間中、クリス(=ウッドワード)はチームが困難な状況のなか、疲れを知らずに働いてくれた。チームのフィールド上でのパフォーマンスを向上させるために、献身的かつ情熱的に努力し、それは我々も非常に高く評価していた。球団組織を代表してクリスに感謝し、彼と彼の家族の幸運を祈りたい」とダニエルズは語った。

今季のレンジャーズはマーカス・セミエン、コリー・シーガー、ジョン・グレイといった大物FA選手たちを獲得し、再建モードから勝負モードへの移行を目指していた。しかし、期待通りの結果とはならず、ポストシーズン進出は絶望的な状況。それがウッドワードの解任につながったとみられる。よって、今後はチームを2016年以来のポストシーズンに導くことのできる手腕を持った監督を探すことになりそうだ。

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