新聞紙スリッパで児童が避難体験 矢掛で防災フェス、意識高める

新聞で作ったスリッパで障害物の上を歩き、違いを確かめる児童ら

 岡山県矢掛町本堀の中川公民館は、子どもたちに楽しみながら防災の知識を学んでもらおうと「ぼうさいフェスティバル」を開いた。参加者はクイズや体験を通して意識を高めた。

 中川小体育館で7月22日に行われた。同小児童約30人は、災害発生時の行動を問うクイズに答えた後、3グループに分かれ非常灯の方向へ進む段ボール迷路、新聞紙スリッパ製作、煙を充満させたエアテント歩行に挑戦。新聞紙スリッパは完成後、実際に障害物を踏んで素足との違いを確かめた。4年男児(9)は「新聞がスリッパになるなんて驚いた。煙体験は前が見えなくて少し怖かった」と話していた。

 中川地区は、2018年の西日本豪雨で深刻な浸水被害を受けており、子どもたちの呼び掛けがきっかけとなり、毎年防災イベントを開いている。

© 株式会社山陽新聞社