佐野で38.8度、全国トップ 16日の栃木県内、6地点で猛暑日

猛暑の下、出流原弁天池で涼をとる人たち=16日午後1時半、佐野市出流原町

 県内は16日、高気圧に覆われて各地で気温が上がり、佐野でこの日全国1位となる最高気温38.8度を観測した。県内全14観測地点中、6地点で最高気温が35度以上の猛暑日となった。

 宇都宮地方気象台によると、佐野のほか小山37.0度、鹿沼36.4度、宇都宮36.3度を観測した。真岡と那須烏山でも猛暑日となった。佐野や小山など県南地域では、県西部の山を越えた風が麓に吹き下ろす際、乾燥して気温が上がる「フェーン現象」が影響した可能性があるという。

 県消防防災課によると、県内では16日午後4時時点で、熱中症の疑いで男性2人が搬送された。入院が必要な中等症と、軽症が各1人。

 17日は日本海にある前線が南下する影響で雲が広がり、県内の暑さは和らぐ見込み。気象台の担当者は「熱中症対策は怠らないでほしい」と呼びかけている。

猛暑の下、出流原弁天池で涼をとるを人たち=16日午後1時40分、佐野市出流原町

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