第97回謙信公祭の祭典が16日、上越市の春日山神社で行われた。
同神社の祭神である上杉謙信の遺徳をたたえるとともに、19日から始まる諸行事の安全を願った。今年は出陣行列や川中島合戦再現など、祭りの中心行事が3年ぶりに復活。出陣行列で謙信役を務める中川幹太上越市長をはじめ、関係者約60人が祭典に出席した。
同神社の風間常樹彦宮司は「(祭りの歴史に)また新しい一歩を踏み出しながら、3年後の100回を目指し、より充実した何かをつくっていただけたらと思う」と語った。中川市長は「やるからには一生懸命。謙信公の考え方、物事への向き合い方を大切にし、(本番に)向かっていきたい」と意気込んだ。
祭典に続き恒例となっている長尾流躰(たい)術の演武が行われた。武田軍に対抗するため生み出され、現在は石川県にのみ伝わる技の数々を、金沢工業大の学生たちが奉納した。
◇奉納武道の動画