東京インディーズ・シーンでひそかに注目を集めている50 pears(フィフティペアーズ)、1stフルアルバム『Wave Biograph』が9月7日(水)全国流通決定!

東京で活動する3人組インディーロックバンド、50 pears初のフルアルバムとなる、“波の一生”をテーマにしたコンセプトアルバム『Wave Biograph』が9月7日(水)全国流通開始となることが決定した。 50 pearsは2017年に大学のサークルで結成。同年5月にsound cloudにて公開した楽曲『白いフレア』がTsuruta(17歳とベルリンの壁)や夏bot(For Tracy Hyde)の目に留まり注目を浴び、2nd EP『recurring』収録曲の「映画」はJ-WAVEの『SONAR MUSIC』にて紹介されるなど、東京インディーズ・シーンにおいてひそかに注目を集めている。 そんな彼らが満を持して発表した、本作『Wave Biograph』は“波の一生”に焦点を当てたコンセプトアルバムで、バンド初のフルアルバムとなる。 先日開催されたアルバムリリースイベント“(((波の生成)))”のライブ動画も公開となり、50 pearsの温度感を知ることができる映像となっている。

▼“(((波の生成)))”ライブ映像:https://youtu.be/oFGT1ehzWKo

本作は海でのフィールドレコーディングによる音とギターのノイズを多用し、心地よさと不安定さが介在するサウンドが魅力的だ。フィールドレコーディングによる波の音から始まり、アルバム全体を通して魅せる楽曲展開は見事で今日のインディーシーンで取り立てて聴かれるべき一作といえる。 「低体温なポップネスとストレンジな空気感」を携えた本作のサウンド・エンジニアは中村公輔が手掛ける。また収録曲より公開中のミュージックビデオ「Intersection」は広田智大がディレクションを務めている。

▼『Intersection』YouTubeリンク:https://youtu.be/xKyfMnx0FJk

また今作のリリースに伴って、Laura day romanceの井上花月や、水いらずの井上真、下北沢THREEのブッカー はじめちゃん、エンジニアの中村公輔らの、各方面から寄せられたコメントも公開された。

はじけて消えていってしまう波の泡、そのひと粒ひと粒がわたしたちの日常で、海はそれらを思い出す装置としてずっとそこにあるのだ。だから全部手放して、進んでいって大丈夫だよ、と、生まれた時からしってる光に言われているようでした。アルバム完成おめでとうございます。

──井上花月(Laura day romance)

曲の繋がりがこんなにも気持ちいいアルバムは珍しい。それは、記憶の連想ゲームのよう。セミの死骸から夏休みの宿題を、好きだった同級生を思い出すよう。

38分54秒の近づいては遠のく波の狭間に、それぞれの「光」を見つけられるはずです。必聴!

──井上真(水いらず)

『Wave Biogragh』は波の一生をテーマにしたコンセプトアルバムです。ですがこれは、長いこと50 pearsを見てきてその音楽を聴いてきた僕には、今までの50 pearsとしての道のりをまとめ上げたアルバムとも感じられました。寄せては返す波のように移り変わる時代や流行の波に飲まれながら試行錯誤して作り上げられた渾身の一枚なんじゃないかなと。

決して綺麗に澄んだ穏やかな南の島の波ではなく日本海の断崖で弾ける荒波のような、湘南のゴミ混じりの濁った海のような、そのリアルさを保ちながらも美しくパッケージングされた音楽です。

──はじめちゃん(下北沢THREE)

いまこの時代に「アルバム通して聴いて!」って作品はかなり少なくなって来ていますよね。サブスク全盛でプレイリストに入るために、ほとんどの楽曲がキャッチー、キャッチー、キャッチーの連続。一瞬だけ聴くならそれも最高ですが、通勤や移動のバックグラウンドで、景色を塗り替えてくれるような没入感のあるアルバムに出会うことが少なくなりました。

本作は波の一生をモチーフにしたコンセプト・アルバムで、世界を作る!と言ったら大げさですが、サングラスのように少し現実の見え方を変えられたらいいなって気持ちで作りました。僕は彼らの気持ちを汲んでお手伝いしただけですが、メンバーもきっと同じ想いでプレイしていたと思います。聴いてくれるみんなの日常が、ひととき水の中に溶けて揺蕩うように。そんな世界の入り口になることを願って。

──中村公輔(Recording, Mix and Mastering)

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