レンジャーズがダニエルズ編成本部長を解任 17年間の長期政権に幕

日本時間8月18日、レンジャーズはジョン・ダニエルズ編成本部長を解任したことを発表した。レンジャーズは2日前にクリス・ウッドワード監督の解任を発表したばかりだったが、今度は2005年10月からフロントオフィスを率いてきたダニエルズもチームを離れることになった。ダニエルズは2005年10月にGMとなり、2013年3月に編成本部長に昇進。レンジャーズの公式発表によると、今後はクリス・ヤングGMがフロントオフィスの指揮を執ることになるという。

ダニエルズは2002年にレンジャーズのフロントオフィスに加入し、2005年10月にGMに就任。GM、そして編成本部長として約17年間にわたってレンジャーズのフロントオフィスを率いてきた。2010年からアメリカン・リーグ2連覇を成し遂げ、2015年から地区2連覇したが、2017年以降は負け越しのシーズンが続き、5年間で3度の地区最下位。今季もエンゼルスとアスレチックスの低迷に助けられて地区3位だが、大きく黒星が先行している。

レンジャーズのレイ・デービス・オーナーは「ジョンの17年間にわたるフロントオフィスでの功績は数えきれない。2010年から2016年までのあいだに5度ポストシーズンに進出し、2度のリーグ優勝という球団史上最高のチームを編成した。また、選手育成やスカウティング、アナリティクスの面でも彼の影響は計り知れない。フィールドの内外でチームのために尽くしてくれた」とダニエルズの功績を称える一方、「しかし、肝心なのは2017年以降負け越しが続いていることだ。我々は正しい方向に向かっていると思うが、リーダーを変えることは有益だと思う」と勝てないシーズンが続いていることを解任の理由に挙げた。

2005年10月にGMとなったダニエルズは、現在のメジャーリーグで長期政権を築いていた人物の1人。メジャーリーグ公式サイトによると、ダニエルズより長い期間、フロントオフィスのトップを務めているのはビリー・ビーン(アスレチックス)、ブライアン・キャッシュマン(ヤンキース)、ケン・ウィリアムス(ホワイトソックス)の3人だけである。

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