浦和レッズ“もーやん”ゴールマシン化、磐田戦2ゴールは真骨頂 納豆シーン激写の愛されキャラ、浦和導く

J1浦和“もーやん”得点力発揮 背番号10に充実感

 ファン・サポーターから親しみを込め「もーやん」の愛称で呼ばれているモーベルグが、ゴールマシンと化している。13日の磐田戦でも2ゴールを奪い、今季公式戦で10得点目を記録。リーグ戦では8得点で得点ランキング5位に浮上した。

 磐田戦での2ゴールは、モーベルグの真骨頂だった。1点目は「前半からチームが前からいいプレスをかけられたので、その時もいい形でボールを受けられた」。右斜めの得意の形から、狙い澄ました左足でネット左隅を揺らした。

 試合後に「スーパーゴール」と、おどけた2点目も見事だった。右サイドから右足クロスかと思われたボールは、左ポストに当たりそのままゴール。「チップしてどうにかなるかなと蹴った。(ゴールまでの)数式が全て見えた(笑)」。少しシャイな印象があったが、冗舌になってきたのは充実感の証しだ。

 得点量産状態に入っているが、自身のプレースタイルは崩さない。「一番大事なことはチャンスをつくり、結果がついてくること。自分の中で何点取るとか目標があるわけではない」。チャンスメーカーとしての役割は変わらず、チームの勝利を第一に考える。

 今シーズン浦和に新加入したモーベルグだが、新型コロナウイルスの影響で来日が遅れ、チームに合流できたのは3月9日。リーグ戦がすでに5試合を消化した後だった。同19日、磐田戦の後半から投入されると2分後にゴール。埼スタで鮮烈なデビューを飾った。

 来日早々から積極的に日本文化にも触れている。特に日本食はお気に入りで、納豆をこよなく愛していることは周知の事実だ。チームメートの交流サイト(SNS)でも練習直後にロッカールームで納豆を食べるモーベルグの姿が激写されるなど、愛されキャラになっている。

 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でも活躍が期待されるドリブラー。19日にジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)戦を迎える浦和。「まず彼らを倒さないといけない」。目の前の一戦に集中する背番号10が、浦和を高みに導いていく。

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