YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。
2022年8月17日に公開された動画のテーマは……最新世論調査分析！
ゲストにJX通信社の衛藤健氏をお招きし、2022年8月13・14日に選挙ドットコムがJX通信社と共同で実施した世論調査の結果について語っていただきました。
内閣改造への評価は？河野太郎氏起用をどう捉える？
【このトピックのポイント】
・8月10日に発足した第2次岸田内閣への評価はシビアな結果に。旧統一教会問題の影響続く
・注目された河野太郎氏の入閣は概ね高評価。電話調査では過半数が評価する結果に
・安倍元首相の国葬については日を追うごとに反対が増加。岸田内閣の説明不足が要因か
内閣改造・自民党役員人事についてどのように思いますか？
まず、8月10日に発足した第2次岸田改造内閣と自民党役員人事に対する評価がこちらです。
MC鈴木「評価厳しめですね……」
電話調査では「大いに評価する」「ある程度評価する」あわせて27.1％に留まり、ネット調査に至っては17.3％と低い数字になりました。
衛藤氏は、これまでの他の改造内閣に対する調査と比較しても評価が少ないことに言及。その原因については旧統一教会問題を挙げました。
衛藤氏「人の入れ替えによって旧統一教会に関する報道量が増えてしまったことも要因の一つではないかと思います」
内閣改造はもともと9月に予定されていたのを岸田氏が前倒ししたという報道もあります。「戦略が裏目に出たのでは？」というMC鈴木の問いに対して衛藤氏は「その可能性はあるがお盆期間を超えても旧統一教会問題が取り上げられるのかどうかによっても変わってくる」と解説しました。今後の報道と支持率の変化も注目ポイントと言えそうです。
内閣改造での河野太郎氏起用を評価しますか？
続いては、今回の内閣改造で注目を集めた河野氏の起用に対する評価の調査結果です。
MC鈴木「先ほどの質問とは打って変わっての結果になっていますね！」
ネット調査では「大いに評価する」「ある程度評価する」をあわせると36.2％。電話調査では60.7％と半数以上が評価すると回答しています。
衛藤氏は河野氏の評価の高さについて「河野さんは野党の支持層からも人気がある」「内閣改造全体は評価していなくても河野さんへの期待はあるのではないか」と分析しました。
また、衛藤氏が注目する人事として挙げたのは少子化担当大臣に就任した小倉氏。「唯一の40代で若い世代の声が反映されやすくなるきっかけになるのでは」「少子化担当大臣という象徴的なポストですから期待はしています」とコメントしました。
安倍元首相の国葬に賛成しますか？
安倍元首相の国葬の賛否についてはネット調査、電話調査いずれも「どちらかといえば反対」「強く反対」という反対の声が半数を超える結果となりました。
衛藤氏によると、他社の調査含め最新の調査ほど賛成が減って反対が増える傾向があるとのこと。その動きの要因としては、国葬の実施について岸田政権がきちんと説明できていないと感じている人がいると考えられます。
衛藤氏「岸田政権はもともと菅政権が説明がうまくできないということで成立した政権」「説明がきちんとできていないと支持は下がっていく」
また、MC鈴木は「強く反対」という回答の割合の高さに着目。「多くの調査は『大いに賛成』『強く反対』は『どちらかといえば賛成』『どちらかといえば反対』よりも少ないことが多い」「異質な結果だと思う」とコメントしました。
衛藤氏も同意しつつ「安倍元首相が敵が多かったというのも一つの背景にあるのでは」と分析。「安倍さんは野党の支持層からは嫌われていて『安倍首相だからダメ』という空気があったと思う。それを反映した数字なのでは」と続けました。
MC鈴木「安倍元首相への個人的な評価と国葬の手続きに対する議論がごちゃごちゃになってしまっている印象がありますね」
宗教団体と政治のつながりを明らかにする必要があると思いますか？
最後は、宗教団体と政治のつながりに対する考え方についての調査結果です。
「明らかにするべき」という回答が大半を占める中、ネット調査では8.8％、電話調査では4.1％が「明らかにしなくてよい」と回答しています。
衛藤氏によると「明らかにしなくてよい」と回答したのは自民党支持層が多いとのこと。一方で公明党支持層は「明らかにするべき」という回答がほとんどで、支持政党によって傾向が分かれるようです。
旧統一教会の問題に端を発した内閣支持率の低迷。国葬の件も含め、きちんと説明できていないと国民が判断していることが批判の要因となっているようです。
動画本編はこちら！
MC鈴木は「かなり異質」と今回の調査結果に驚がく！異例の調査結果とは？
選挙ドットコムちゃんねるは毎週火・水・木・金曜日の21時公開！
ぜひ高評価とチャンネル登録をよろしくお願いいたします！
