お盆のJR利用 前年比2.2倍 コロナ禍前回復までには至らず

帰省客らで混み合うJR岡山駅の新幹線改札口=11日

 JR西日本岡山支社は18日、お盆期間(10~17日)の鉄道利用状況を発表した。3年ぶりに新型コロナウイルス対策の行動制限がなかったことから、新幹線、在来線特急の利用者は前年同期の2.2倍の115万千人に増加した。一方で、コロナ禍前で祝日の配置が似ていた2018年からは35%少なく、需要は完全には回復していない。

 内訳は、新幹線(新大阪―西明石間)が105万9千人(前年比119%増)で、18年より35%少ない。山陽線岡山―上郡間、瀬戸大橋線岡山―児島間、伯備線岡山―新見間の在来線特急は9万2千人(同142%増)と、18年比で33%減だった。

 下りのピークは11日で新幹線は9万9千人、在来線特急は9千人が利用。上りは新幹線が14日、在来線特急は15日で、それぞれ8万4千人、7千人が乗車した。

 同支社管内(岡山県内と広島県東部など)の近距離(100キロ以内)切符の1日当たりの利用者数は前年比155%増の5万4300人で、18年よりは25%少なかった。

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