感染4千人超えで知事呼び掛け 「対策徹底で大きくしない」

感染対策の徹底を改めて呼び掛ける伊原木知事

 新型コロナウイルス流行「第7波」の拡大で岡山県内の新規感染者数が初めて4千人を超えた18日、伊原木隆太知事が県庁で報道陣の取材に応じ「盆期間に人の移動が増えたことから予期していた。この山(感染者数のピーク)を大きくしないことが大事だ」と述べ、改めて感染対策の徹底を呼び掛けた。

 第7波を巡って県は高齢者らに混雑した場所への外出を自粛することなどを求めている。知事はこうした対策に加え、ワクチン接種の必要性に触れ「子どもでも重症化したという報告が結構な数に上る。ぜひ接種をお願いしたい」と語った。

 知事はまた、医療現場の逼迫(ひっぱく)度を示す病床使用率の上昇を踏まえ「医師や看護師らの確保が難しくなる。病床を増やすより感染をこれ以上広げないことを優先する」と強調。一方で社会経済活動を維持するため、飲食店の営業時間短縮といった一律の行動制限は考えていないとした。

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