妖怪の型染めTシャツ楽しんで 玉野の染色家北野さんが作品展

妖怪がデザインされたTシャツなどが並ぶ展示会場

 玉野市築港の駅東創庫を拠点に活動する染色家北野静樹さん(48)の作品展「型染め妖怪とたまのの伝説」が、たまののミュージアム(同市宇野)で開かれている。岡山県内や玉野に伝説が残る妖怪の型染めTシャツや解説パネルなどが並んでいる。9月11日まで。

 人間の顔に牛の体を持つ「件(くだん)」、豆腐を持っている子どもの姿をした妖怪「豆腐小僧」などがデザインされたTシャツやエコバッグ24点を展示。型染めができるまでの工程解説、型紙や道具も紹介している。

 ほかにも、足腰の病を治してくれる神様として同市八浜町大崎の神社でまつられている「与太郎さま」といった伝説や怪談、真庭市蒜山地域の「スイトン」など県内の妖怪を紹介するパネルも並ぶ。

 北野さんは「妖怪や怪談奇談を怖いもので終わらせるのではなく、裏にある時代や歴史背景をひもとくきっかけとして楽しんでほしい」としている。

 入場無料。午前9時~午後9時。月曜休館。

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