総合物流事業の(株)グッドビリーヴ[大阪]が破産開始、グループの負債は82億7200万円

※画像は実際の企業と関係はありません

 (株)グッドビリーヴ(TSR企業コード:575195088、法人番号:7120901013156、摂津市鶴野3-3-20、登記上:高槻市上田辺町7-17、設立2004(平成16)年1月、資本金1000万円、小野良信社長)とグループ会社3社は8月8日、大阪地裁に破産を申請し8月15日、破産開始決定を受けた。破産管財人には宮崎裕二弁護士(宮崎法律事務所、大阪市北区西天満2-6-8)が選任された。
 負債は、グッドビリーヴが約57億8900万円で、4社合計約82億7200万円。

 企画改善提案(コンサルティング)を主体とする総合物流請負業者。関東、中部、近畿、中国、四国、九州地区に物流センターを設置し、スーパーや食品問屋などの食品関連企業に営業基盤を確立していた。各クライアントの物流センターや倉庫内での軽作業等も手掛けることで倉庫内作業事業も伸長し、2017年12月期には売上高が105億2643万円まで拡大。この間、グループは同業他社とのM&Aによる事業拡大を進め、将来的に上場を目指していた。
 しかし、過去の積極投資で多額の借入金が重荷となるなか、2019年には取引先とのトラブルや金融機関との関係悪化が露呈し、同年10月頃には金融機関にリスケジュールを要請。この過程で粉飾決算が発覚し、対外信用が失墜した。その後は、事業譲渡なども含めた再建を模索したものの、スポンサー選定は容易でなく、現実的な再建計画の立案には至らなかった。
 さらに「新型コロナウイルス」感染拡大の影響もあって厳しい業況を余儀なくされ、一部事業所を撤退。2021年12月期には売上高が約25億円にまで後退した。採算面も悪化し、多額の赤字計上から大幅な債務超過に転落。燃料費高騰などで事業環境が厳しさを増すなか、追加の金融支援も得られず、事業継続を断念した。

 同時に破産開始決定を受けたのは、以下の3社。
(株)グッドビリーヴホールディングス(TSR企業コード:016749391、法人番号:6010401121875、摂津市鶴野3-3-20、登記上:高槻市上田辺町7-17、設立2015(平成27)年12月、資本金1000万円、小野良信社長、負債総額約21億8000万円)
(株)GBコールドライン(TSR企業コード:024742406、法人番号:5120001205779、同所、登記上:摂津市鳥飼中3-7-11、設立2017(平成29)年5月、資本金2000万円、関靖彦社長、負債総額約2億5800万円)
(株)ウィズキャリア(TSR企業コード:023485493、法人番号:6120001203088、大阪市淀川区宮原2-14-4、登記上:同所、設立2017(平成29)年1月、資本金5000万円、小野良信社長、負債総額約4500万円)

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